口内炎
口内炎の原因と治療
口内炎は口の中や周辺の粘膜の傷に菌が入って化膿したものです。
体調が悪い時や口腔内の環境が悪いときに発症しやすいです。
痛みが強かったり炎症がひどい場合は、まず痛みを抑える治療をします。
基本的には、塗り薬やレーザーでの治療、ビタミン剤の処方などを行います。
痛みが強いときは痛み止めも処方します。
アフタ性口内炎(潰瘍性)
「アフタ性口内炎」は一般的にもっとも多くみられる口内炎です。
直径数ミリ程の大きさの円形や楕円形の浅い潰瘍(アフタ)で、周辺が赤い炎症です。
ストレスや疲れなどによる免疫力の低下、睡眠不足、栄養不足(ビタミン不足)などが原因で起きるとされています。
およそ1週間から10日で自然に治りますが、しみたりする場合などは塗り薬で治療します。
レーザーを使うこともあります。
ヘルペス性口内炎(ウイルス性)
ヘルペス性口内炎は、口の粘膜に多くの小水疱(白い水ぶくれ)ができます。
主に唾液などの接触感染や飛沫感染が原因のウイルス性口内炎で、口全体、唇の外側やのどに近い粘膜などに症状が広がる傾向があります。
痛みを伴い、38°C以上の高熱が出ることも多いのが特徴です。
免疫力の低い生後6カ月~3歳くらいの小さなこどもがかかりやすい口内炎です。
病気によって治療法が異なるので、ヘルペス性口内炎かどうかの見極めが重要です。
カタル性口内炎(外傷性)
カタル性口内炎は、口内を噛んでしまったり、やけどや入れ歯の不具合など、物理的な刺激や傷が原因の口内炎です。
外的刺激で粘膜が傷つくと、赤く腫れたり(カタル)、ただれたり(びらん)、潰瘍ができたりします。
傷が回復すれば治るので、塗り薬を使用します。
傷が深い場合は、外科的措置を行います。
入れ歯の不具合が原因の場合は、お口の中で擦れないよう入れ歯を調整します。
口内炎はがまんせずにご受診を
口内炎のほとんどは1週間から10日ほどで自然に治りますが、口内炎と間違いやすい別の病気もあります。
主に舌の縁に現れた赤と白が混在した炎症が自然に治らなければ、舌(ぜつ)がんの可能性があります。
慢性的な舌の痛みは「舌痛症」の可能性があります。
いずれの場合も、治療でかなり楽になります。
つらい症状は我慢せず、お気軽にご受診ください。