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乳歯がむし歯になってしまうとどうなる?

こんにちは。
小倉南区の「かなまる歯科クリニック」です。

乳歯や生え変わったばかりの永久歯は、大人の歯よりも柔らかくて酸に弱いため、むし歯になりやすいです。
また、乳歯は歯の外側のエナメル質や象牙質に厚みがないため、むし歯になると比較的早く神経まで進行してしまいます。

ですが、「乳歯はそのうち抜け落ちてしまうから」と放置してしまう方が少なくないのも事実です。
この判断は果たして合っているのでしょうか?

今回は、乳歯と永久歯の違いや、乳歯がむし歯になった場合の影響などについてお話しいたします。


乳歯と永久歯の違い

まず見てわかるように、乳歯は永久歯と比べて一回りサイズが小さいです。
色は、乳歯は白に近いですが、永久歯は黄みがかった色をしています。
乳歯の本数は全部で20本ですが、永久歯は親知らずも含めて32本あります。

また、歯質はエナメル質、象牙質、歯髄、セメント質など、歯を構成する組織に違いはありませんが、乳歯は永久歯よりエナメル質や象牙質が薄く、厚みが半分ほどしかありません。

乳歯のむし歯が与える悪影響

乳歯のむし歯は、子供の身体にさまざまな悪影響を与えます。

偏食になりやすい

むし歯があるせいで、噛む時に痛みがあったり、噛みにくくなったりすると、柔らかい食べ物ばかり食べるようになるため、偏食になりやすくなります。

顎が十分に発達しない

むし歯になりうまく噛めなくなると、顎の発達にも悪影響を及ぼします。
噛む回数が減ることで、噛む力の発育や顎の十分な発達を妨げてしまうのです。

むし歯のリスクが高まる

むし歯を放置していると、口の中でむし歯の原因菌が増え続けてしまいます。
そのため、口の中の細菌が多くなり、他の歯までむし歯になるリスクを高めてしまいます。

永久歯の歯並びにも悪影響

むし歯により乳歯を失って両隣の歯が傾いてしまうと、その後に永久歯が生えてくるためのスペースがなくなってしまいます。
そのため、永久歯になった時に歯並びが乱れてしまいます。

永久歯の発育を妨げる

乳歯のむし歯が進行して神経にまで達すると、乳歯の下で育っている永久歯の発育にまで影響を与え、変色や凹みのある永久歯が生えてくる場合があります。

からだ全体の健康ために

「いずれ乳歯は抜けてしまうから」といって、むし歯を放置することは、このように将来的にもたくさんのリスクが生じてしまいます。

また、お口の健康は身体全体の健康を作るため、お子様の身体の成長にも支障をきたしてしまいます。

そのためにも、普段から大人の方が仕上げ磨きをしたり、歯科医院で定期検診を受けたりして、乳歯のうちからお口の健康を維持するようにつとめましょう。

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